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クリニック開業をお考えの先生へ 最終更新:2026年6月

クリニックの開業規制
── 外来医療計画と「外来医師多数区域」

クリニックの新規開業は、原則として自由に行えます。しかし近年は「外来医療計画」に基づき、医師が多い地域(外来医師多数区域)で開業する場合に、地域で不足する医療機能を担うかどうかの届出・協議が求められるようになりました。「開業を禁止する」制度ではありませんが、立地選定や診療体制の設計に影響します。本ページで①内容②適用時期③手続き④影響を整理します。

運用開始
令和2年度〜
外来医療計画(2020年度)
対象
外来医師多数区域
医師が多い上位区域での新規開業
性質
禁止でなく届出・協議
情報提供と協力要請が基本
1. 内容

開業規制とは(その内容)

医療法に基づく「外来医療計画」制度です。都道府県が二次医療圏ごとに外来医師の偏在を“見える化”し、医師数が多い上位の区域を「外来医師多数区域」として公表します。

多数区域で新規開業する場合に求められること

  • 開設にあたり、地域で不足する外来医療機能を担うかどうかを届け出ます。具体的には次の取組です。 ― 初期救急医療(休日・夜間の対応)/在宅医療/公衆衛生(予防接種・乳幼児健診・学校医・産業医等)/地域医療連携
  • これらを担わない場合、都道府県の「協議の場」で説明・協力を求められることがあります。
  • 届出内容は公表されます。

※これは開業そのものを「禁止・不許可」にする制度ではなく、情報提供と協議による“ゆるやかな”誘導が基本です。医師の地域偏在・診療科偏在を是正することが目的です。

2. 適用時期

いつから適用されるか

  • 令和2年度(2020年度)から外来医療計画の運用が始まっています。
  • 「外来医師多数区域」はおおむね3年ごとに見直し・公表されます(最新の区域は都道府県の公表資料で要確認)。
  • 適用されるのは新規開業の届出時です。
  • あわせて、2024年の医療法改正による「かかりつけ医機能報告制度」が2025年4月から施行され、医療機関が自院のかかりつけ医機能を都道府県へ報告する仕組みも始まっています。
3. 手続き

具体的にどんな手続きが必要か

通常の開設手続き(保健所への開設届・各種届出)に、次の「機能の届出」が加わるイメージです。

  1. 区域の確認
    開業予定地が「外来医師多数区域」に該当するかを、都道府県の外来医療計画で確認します。
  2. 機能の届出
    保健所への開設届に、地域で必要とされる外来医療機能(初期救急・在宅・公衆衛生・連携)を担うかどうかを記載・提出します。
  3. 協議への対応
    担わない場合は理由を説明し、都道府県の「協議の場」への参加・協力要請に対応します。
4. 影響

開業規制が開業に与える影響

  • 診療方針・体制への影響:多数区域での開業は、初期救急・在宅・予防接種などの地域貢献機能を事実上求められやすく、診療時間や人員体制の設計に影響します。
  • 立地選定の重要性:開業予定地が多数区域か否かで、開業の進めやすさが変わります。区域の確認は早めに行うべきです。
  • 公表・地域連携:罰則や不許可はないものの、届出内容が公表されるため、地域・医師会との関係にも配慮が必要です。
  • 今後の見通し:医師偏在対策の流れで規制が強化される可能性があり、早めの情報収集と機能設計が重要です。
※取扱いは地域・年度で異なり、見直されます。開業予定地の最新の「外来医療計画」「外来医師多数区域」の該当状況、求められる機能の具体は、必ず都道府県の公表資料・保健所でご確認ください。本ページは2026年6月時点の一般的な情報です。
サポート

当事務所のサポート

  • 診療圏調査とあわせた確認:開業予定地が多数区域か、求められる機能は何かを確認し、開業計画に織り込みます。
  • 届出・体制設計の支援:開設届の機能記載や、初期救急・在宅・予防接種などをどう体制に組み込むかを一緒に検討します。
  • 資金・事業計画との整合:地域貢献機能を担う場合の人員・設備・収支への影響もシミュレーションします。
FAQ

よくあるご質問

Q. 開業規制があると、開業できないのですか?
いいえ。開業を禁止・不許可にする制度ではありません。外来医師多数区域では、地域で不足する医療機能を担うかを届け出て、担わない場合は協議に対応する、という“届出・協議”の仕組みです。

Q. どんな機能を求められますか?
主に、初期救急医療・在宅医療・公衆衛生(予防接種・健診・学校医等)・地域医療連携です。

Q. 自分の開業予定地が対象か、どう確認しますか?
都道府県が公表する外来医療計画で「外来医師多数区域」を確認します。当事務所でも診療圏調査とあわせて確認します。

Q. 今後、もっと厳しくなりますか?
医師偏在対策の流れで強化される可能性があります。早めの情報収集と、機能を織り込んだ開業計画づくりが安全です。

開業予定地の「規制」も、最初に確認しましょう

外来医師多数区域かどうかは、立地選定・診療体制・資金計画に関わります。医業専門30年超の湯沢会計事務所が、診療圏調査とあわせて規制状況を確認し、無理のない開業計画づくりをサポートします。初回相談は無料です。

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